本書をお読みいただきありがとうございました!
本書では、マルチコアを手っ取り早く制御する方法としてUEFIの機能を利用して実現する方法を紹介しました。16ビットのリアルモードから32ビットのプロテクトモード、そしてそこから64ビットのロングモードへのモード移行に関わる処理を書かなくて済むのは大分楽ですね。
カーネルへジャンプした後は、特定のプロセッサへ任意のアプリを実行させるところまでを、手っ取り早い方法で紹介しました。「同一実行ファイルを複数のプロセッサで実行するとグローバル変数が共有される」など、まだまだ作り込みが雑なところはありますが、マルチコアを試す第一歩には十分かと思います。
ともかくこれで、マルチコアを動かすことができました!この後は、「マルチコア時のスケジューリングはどうするか」とか、「アプリケーションでマルチコアを扱うときのフレームワーク」とか、あるいは「マルチコアを使った面白いアプリを作ってみる」などなど、独自な自作OSへ発展していくと面白いんじゃないかと思います。