おわりに

ここまで本書をお読みいただきありがとうございました!

C98が中止となり電子/紙問わず本を書くことは中断していたのですが、エアコミケという形で実施されることを知り、急遽、今やっていることを本にしました。そのため、お見苦しいところや誤記など、残っているかもしれません(すみません)。

ただ、本書を通して低レイヤーの面白さ、エミュレータではあるけどハードウェアを直接操作する感動を少しでも感じてもらえれば幸いです。なお、本書で生成したROMイメージは、もちろん実機でも動きます。本書では紹介しきれませんでしたが興味があればぜひ調べて試してみてください。

本書では、アセンブリ言語さえ使わずにROMファイルを生成してきました。結局のところ、欲しいのはバイナリで、バイナリさえ得られればその手段は「ソースコードから変換する」だけでなくても良いんだ、という低レイヤーの自由さ(?)みたいなところも伝わったら嬉しいです。

そして、8ビットというレトロなコンピュータは、現代の64ビットに比べて「マシンを直接動かす機械語バイナリを手で書く」事が楽です。8ビットというコンパクトさでありながら、画面描画やユーザ入力、サウンド、そして通信(通信ケーブル)まであるゲームボーイは、色々いじり回すのには面白いコンピュータなんじゃないかなと、最近は思っています。